私は、これまでに神奈川県内の病院を中心に外科医として研鑽を積み、なかでも大腸がんの専門性を深め、多い年では年間250件の大腸がん手術を行ってきました。しかし、発見が遅れ手術することができない方にもたくさん出会いました。その経験から、外科医として自分がすべきことは、がんの「予防」なのではないかと考えるようになりました。
日本において大腸がんが増加したのは食の欧米化が関係しているとされています。動物性脂肪やたんぱく質を過剰に摂取し、食物繊維が不足していることが大きな原因となっています。また、肥満や遺伝的要因も指摘されています。40歳以上の方は大腸がんリスクが高まっていますが、若い方でも血縁者に大腸がん罹患者がいる場合は発症のリスクがあるため、定期的に大腸カメラ検査を受けることをお勧めしています。一人でも多くの方に、内視鏡検査を受けていただきき、この地域でがんになる方を0にしたい。真剣に、この思いで取り組んで参りたいと思います。