渡邊 一輝 院長（横浜わたなべ内科・内視鏡クリニック根岸院)のインタビュー

「MEN FOR OTHERS,WITH OTHERS」

　私は、「他者のために、他者とともに」という理念を学びながら育ちその中で私は医師を志しました。全身を診ることができる外科を選んだ理由は、総合的に人体を理解し、患者さんの健康を支援するためです。医師の中でも外科は多忙を極めますが、同じ志を持つ仲間とともに働き、患者さんからの感謝の言葉が支えとなってきました。手術を通じて多くの経験を積み、そこから予防医療の重要性を強く感じるようになりました。そのため、現在は内視鏡クリニックを開業し、予防を含めた総合的な医療を提供しています。患者さん一人一人の健康を大切にし、常に最善のケアを提供することを使命としています。

患者さんの立場に立った診療診断を目指す

　私たちの目指す姿は、患者さんの立場に立った診療です。完全に患者様と同じ状況を想像することは難しいかもしれませんが、自分自身が診療を受ける立場になって行動するようにしており、この姿勢は私たちスタッフ全員が共有しています。患者さんは体調がすぐれない中でも、お越しいただき診療を受けてくださいます。私たちは、患者さんがここに来てよかったと感じていただけるよう、まずはお話をじっくりお聞きし、適切な診断と治療を行います。患者さんが満足され、笑顔でお帰りいただけるよう、心を込めた診療に努めています。

胃カメラ検査に対しての敷居を下げたい

　患者さんが胃カメラ検査を受けることはハードルが高いと感じられています。それを少しでも和らげるための体制を整えています。具体的に当院には検査に対してのコンシェルジュを用意しています。コンシェルジュから丁寧な説明を受けていただき検査に対して不安をなくせるようにしています。また当院には個室を多く完備しており来院いただいたのちに個室で下剤を服用していただき検査に臨んでもらいます。検査自体は鎮痛剤を使用して痛みなどなくお受けいただくことが可能です。患者さんが安心して来院され、胃カメラや大腸検査などの検査に対しても前向きな気持ちで臨んでいただけるよう、私たちは努力しています。

大腸ポリープやピロリ菌に関して

　大腸ポリープは種類により異なり、きちんと切除することで大腸がんのリスクを低減できます。切除の必要性は、ポリープの位置や種類によって異なり、医師の判断に基づいて決定されます。一度の検査で完全に発見できない場合もあり、患者様の負担を考慮し、必要ならその場で切除することを心がけています。胃に棲みつくピロリ菌は炎症を引き起こし、胃がんのリスクを高めることが知られています。この菌は、抗生剤の服用を一週間程度行うことで除菌できます。感染は幼少期に起こりますので、早期に検査して感染の有無を確認することが望ましいです。感染は家族内での移り方が多いため、子供が生まれる前に検査を行うことが推奨されます。また、20代での検査と除菌は、将来の胃がんリスクを大幅に低減することができます。中学生の時に検査を行う地域もあり、胃がんの主な原因がピロリ菌であることから、早期発見が重要視されています。

胃がん、大腸がんで亡くなる方を０にしたい

　初めての検査に関するお悩みやご不安をお持ちの方々にも安心して受診いただけるよう、私たちは心を込めたサービスを提供しています。大腸ポリープなどの出血症状でお困りの方も、初めての方でどうしていいか分からない方も、お気軽にご相談ください。当院では、患者様一人ひとりの健康を守るため、予防が進む施設を目指しています。過去の経験から、「症状はあるけれどもどこに相談すればいいかわからない」「忙しくて受診する時間がない」とお困りの方が多くいらっしゃいました。そのため、タイミングが合わずに進行してしまったケースもあります。私たちはそうした事例を少しでも減らすことを目指しており、お気軽にご相談していただき、健康な暮らしをサポートいたします。検査は恐れることではありません。私たちは皆様の健康を真剣について考え、安心して治療や検査を受けていただける環境を整えてお待ちしております。

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。