林 誠一 院長(林歯科医院)のインタビュー

林歯科医院 林 誠一 院長

林歯科医院 林 誠一 院長 SEIICHI HAYASHI

城西大学歯学部卒業後、1980年横浜市立大学医学部口腔外科学講座入局。19年勤務後、1999年7月に『林歯科医院』を開業。
資格:医学博士、口腔外科指導医、口腔外科専門医

元々口腔外科医として従事していた

 幼少の頃から模型作りや時計をいじったりと細かい作業が得意で、「歯科医に向いているかも」という周囲の助言を受けました。その為、高校時代には歯科医師を志し、城西大学歯科学部に進学しました。大学時代は口腔外科医を志し、卒業後は希望していた横浜市立大学医学部口腔外科学講座に入局し、多くの患者さんの口腔健康に貢献しました。口腔外科は生死に関わる厳しい環境でもありましたが、同時にやりがいもあり、大きな場で自身を大きく成長させていただきました。また医局時代には10年間ほど講師として後進の教育にも力を注いでいました。ある教授が医局を離れた際に、今後自分の進む道を考える機会があり、口腔外科医としての道にも未練はありましたが、自身で医院を開業する決意しました。 1999年7月、勝手知ったる地元の磯子で開業しました。開業当初は患者さんがいらっしゃらないのではないかと不安でしたが、以前から通ってくださっていた大学病院時代の患者さんも、多くの支持を示してくださったことを今でも想い出します。

患者さんの体全体を診る

 治療開始前には、常に患者さんの全身状態を確認し、感染症や他の疾患の有無をチェックします。なぜなら感染症がある場合は当然他の患者さんへの影響がありますし、他の疾患から口腔内の領域に影響を及ぼしている可能性もあるからです。その後、患者さんの状態を把握した上で口腔内の治療を行います。初診の患者さんの中にはこの手法に少し疑問を持たれる方もいらっしゃるので理由を説明し、理解を得たうえで治療を進めます。また全身を語る上では噛み合わせも全身に影響を及ぼす一つの要素です。悪い噛み合わせは患者さんの口腔内における虫歯や歯周病、顎関節症だけでなく姿勢にも悪影響を及ぼすことがあります。反対に噛み合わせがいい状態は万病にいい状態です。歯の矯正は個々の顎の違いから、噛み合わせの治療は難しいものですが、当院では口腔外科医の経験を活かし、患者さんの負担を最小限に抑えつつ早期回復を促す方法を常に模索しながら治療を行っています。

稀有な鍼を用いた診療をとりいれている

 当院では、気さくなスタッフが多く、患者さんとのコミュニケーションも円滑で大変助かっています。設備は最新のものではありませんが、開業当初から現在の基準に合った設備を整えており、安心して治療を受けていただけます。また稀に、治療を助けるために鍼灸治療を希望する患者さんもおられます。そのような患者さんのために、鍼灸治療を提供することが出来る設備が整っていることも当院の特徴の一つです。以前、私は医局で鍼の講習を受け、鍼灸の資格を取得しました。基本的には口の周りの関連する箇所に打っていきますが、必要であれば全身に打つ事もあります。鍼を打つ事で筋肉がほぐれ治療がスムーズにいきます。もちろん鍼に対する不安を抱く方もいらっしゃるため、希望される方には丁寧に鍼灸治療の説明を行い施術を行っています。1日に受けられる方は多くありませんが今でも支持を受けている治療の一つです。

患者さんにとっての最良を追い求める

 患者さんのニーズに応えるための取り組みについて考えた際、以前は経験豊富な口腔外科の技術向上を目指していました。しかし、新型コロナウイルスの影響で生活環境が変化し、患者さんの求める治療やケアの形も変わってきています。コロナ禍では歯科医院に来院することが難しい環境でしたので患者さんの口腔内の状況も年月を経て変化してきました。現在コロナウイルスが終息してきたことから、歯科医院に来院される方は年代問わず増加してきています。もちろん虫歯の治療を求められる方だけでなくインプラントの治療を求められる方など悩みは様々です。その為、今は患者さんの全身を総合的に診て、その中で口腔の状態を理解しようとしています。一人一人課題が異なりニーズも多い為、様々な解決策が必要であり、困難ではありますが、解決に向けて精進し続けます。また医局時代だけでなく現在も口腔外科指導医・専門医として後進への指導も行っており、医療の発展に少しでも貢献できればと考えて行動しています。

32本の中の一本と思わないで

 みなさん、歯は当たり前のことですが、とても重要です。多くの歯があるから、一本くらい失っても大丈夫と考える方もいるかもしれませんが、一本でも失うと後悔することになります。そうならないよう、定期的に歯科医院で治療やメンテナンスを受けることをお勧めします。それだけで、今日なくなってしまったかもしれない歯が1年後も残る可能性があります。1日に3回歯を磨くだけで、結果は変わります。32本のうちの1本だと軽視せず、全ての歯を大切に考えて行動しましょう。それぞれの歯は貴重な唯一無二の存在です。当院ではスタッフ全員が皆様がより良い口内環境を整えられるように準備をしています。些細なことでも結構ですので何かありましたら相談をしにご来院ください。

 

※上記記事は2023年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

林歯科医院 林 誠一 院長

林歯科医院林 誠一 院長 SEIICHI HAYASHI

林歯科医院 林 誠一 院長 SEIICHI HAYASHI

  • 出身地: 横浜市磯子区
  • 趣味・特技: パソコン、車
  • 好きな場所: 箱根、夜景の綺麗な土地
  • 好きな音楽: JAZZ
  • 好きな映画: 007
  • 好きな本: 幅広く
  • 好きな言葉: 努力

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