荒木 隆次 院長(横浜磯子どうぶつ病院)のインタビュー

横浜磯子どうぶつ病院 荒木 隆次 院長

横浜磯子どうぶつ病院 荒木 隆次 院長 RYUJI ARAKI

日本大学獣医学科卒業。横浜山手犬猫医療センター勤務。東京動物心臓病センターで研修生を、酪農学園大学大学院で博士号を取得。2022年11月7日に『横浜磯子どうぶつ病院』を開院(京浜急⾏電鉄本線「杉⽥駅」より徒歩約20分)。
獣医循環器学会認定医、獣医腎泌尿器学会認定医
JAHA(日本動物病院協会)総合臨床医

子供の頃に見た動物病院の先生の姿勢に感銘を受け

 母は動物看護師で、横浜のクリニックに勤務していました。小学生の頃、そちらの病院に度々おじゃまする機会があったのです。院長先生がお1人で夜遅くまで診療されていて、その忙しい中、常に勉強を怠らない姿勢が印象的でした。この出会いが、1つのきっかけになったのです。ただ、中学から高校にかけては部活動などで忙しく、あまり将来の設計などを思い描いたことはなかったんですね。それがいざ受験シーズンとなり、浮かんだのが、小学生の頃に抱いた想いでした。どの職業もそうかと思いますが、私は一生涯、勉強を続けていく仕事の環境にありたいと考えていました。獣医師という職業は、その点でも私の想いに合致したのです。

 大学卒業後は横浜山手犬猫医療センターに勤務しました。もともと「人と話すことが好き」という性分もあって、一次診療の場に携わりたいと思い、今回の開業までの7年間お世話になりました。そちらの病院の方針として、オールラウンダーでありつつ、中で1つ、得意な専門分野を持つ、ということがありました。数ある分野の中で私は循環器を選び、山手犬猫センターでの勤務と並行し、東京動物心臓病医療センターや酪農学園大学大学院で学びを深め、博士号を取得したのち、この度の開業を迎えることになりました。当院の代表獣医師である上野(上野文洋 代表取締役 獣医師)は、大学の頃から仲の良い友人です。彼と久しぶりに会う機会があり、近況などについて話しているうちに、お互いが理想とする病院像について話を深めました。上野に加え、副院長の大岩(大岩直毅 副院長)も同級生で、最初に2人が考えたことに彼も賛同してくれ、3人体制でこの病院を立ち上げることになったのです。

理想の病院像を形とすべく

 病気には休みがありません。ですから、休診日というものをなくしたいと考えたのです。休診日があると、具合が悪くなったら違う病院に行き、一から説明をする手間もかかりますし、慣れていない環境で犬・猫にストレスが掛かることも考えられます。年中無休の体制をとるには、私1人では難しいということがあったのです。当院はまた、22時まで診療をおこなっています。夜間救急の先生に聞きますと、夜間の忙しい時間は深夜ではなく、その前、21時や22時なんだそうです。実際、仕事から帰り、不調が見つかって来院される方も多く、それをカバーするにはやはりこの体制が不可欠だったのです。

 すべての獣医師があらゆるジャンルを一定以上のレベルで診れる、とうことは大前提としてありますが、プラスアルファで、大学病院レベルの医療を各ジャンルで提供していく、という目標がありました。あらゆる分野を1人の獣医師が究める、というのは現実には難しいものがあります。論文を読んだり、新しい治療法を勉強するだけでも、相応の時間がいるわけですので。各々が専門分野を持ち、できる限りこの病院で完結できるような医療を提供していく。それが、私たちが目指す動物病院です。

大切なペットの治療についてご家族がより良い選択ができるように

 治療は、私たちと飼い主さんが二人三脚で取り組んでいくものになります。そのためには、「よく話す」ということが非常に重要です。すべての場面でフランクに、というわけにはいきませんが、なるべく飼い主さんが話しやすい雰囲気を作っていきたいと思っています。治療の方法は、1つではありません。費用面もしかりですし、それぞれの治療に一長一短があり、それを余すところなく飼い主さんにお伝えしていくことになります。もちろんプロフェッショナルとして、エビデンスやこれまでの経験から最善と思われる治療をお勧めもさせていただきますが、最後は飼い主さんに選択をいただき、一緒に頑張っていく、というスタイルを当院はとっています。

予防医療から高度医療まで、納得できる最善の医療を提供

 私は一次診療と循環器、呼吸器、腎泌尿器に強みがあり、代表の上野は難症例の外科手術に加え、整形外科や一般の病院では扱わないヘルニア等の神経外科を得意分野としています。さらに副院長の大岩は、猫の診療を得意としています。循環器でよく用いるエコーやレントゲン、心電図などはもちろん揃っており、整形外科の手術で用いるデバイスについても、一通りのものが揃っています。また、呼吸の苦しい子のための最新鋭のICUも備えています。他の病院からご紹介いただくケースも増えてきていますし、最近ではご自分でお調べになり、例えば、「心臓に雑音があると言われました」と、専門性を求めて来院される飼い主さんもいらっしゃいますね。昨今はセカンドオピニオンを求める方々も増えてきました。飼い主さんの一番の願いは、ご自分の家族である犬・猫がなるべく健やかな毎日を過ごすことだと思いますし、その願いを叶えるべく、できる限りのことをさせていただきたいと思っています。

地域のみなさんへメッセージ

 生まれてすぐの子犬や子猫から、高齢の子まで、高い専門性を持ち、あらゆる病気に対応してまいります。地域の方々に「あの病院があるから安心だよね」と思っていただけるよう、これからも精進を積んでまいります。

 私たちは、常日頃、犬・猫から幸せをもらっています。その彼らの気持ちを汲み、彼らに受けた幸せを還元できるよう、寄り添った医療を提供していきます。大事な家族の様子が何かおかしいと思われましたら、遠慮されることなく、どうぞお気軽にご相談ください。

 

※上記記事は2024年7月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

横浜磯子どうぶつ病院 荒木 隆次 院長

横浜磯子どうぶつ病院荒木 隆次 院長 RYUJI ARAKI

横浜磯子どうぶつ病院 荒木 隆次 院長 RYUJI ARAKI

  • 出身地: 神奈川県
  • 趣味: サウナ、お酒を飲むこと
  • 好きなアーティスト: Mr.Children
  • 好きなマンガ: 『呪術廻戦』
  • 好きな映画: 『ハリー・ポッター』シリーズ
  • 好きな観光地: みなとみらい
  • モットー: 「病気を診ずして、患者さんを診る」

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