藤井整骨院 藤井 俊介 院長 SHUNSUKE FUJII
怪我を改善することに私たちの存在意義がある。地域の患者さんの駆け込み寺として、何でも相談に学生時代にお世話になった接骨院で修養を続け、2004年に『ほねつぎ藤井整骨院』を開業。(JR「港南台駅」から神奈中バスに乗車し、「桂山公園」停より徒歩6分)
怪我を改善することに私たちの存在意義がある。地域の患者さんの駆け込み寺として、何でも相談に学生時代にお世話になった接骨院で修養を続け、2004年に『ほねつぎ藤井整骨院』を開業。(JR「港南台駅」から神奈中バスに乗車し、「桂山公園」停より徒歩6分)
私はもともと怪我が多い子供でした。スポーツはもちろん、日常生活の中でもとにかく怪我が多く、整形外科によくお世話になっていました。大学に入ってひどい怪我をし、先輩がアルバイトをしていた接骨院に勧められるまま行った際、お医者さんとはまた違う怪我へのアプローチに魅力を感じました。そしてそこでのアルバイトを通じて「接骨院の良さを広められたら」と思うようになりました。
大学卒業後に専門学校に入り直し、怪我で自身がお世話になった接骨院で修養を続け、2004年に『藤井整骨院』を開院いたしました。「怪我を一日でも早く改善させるお手伝いがしたい」その一心でこちらに院を構えたわけですけども、実際に患者さんの多くは怪我をされた方です。年齢で言えば、ご高齢の方が半数近くで、小・中学生のお子さんも少なくありません。お子さんについていえば、昨今は子供の生活習慣病のような症状が増えています。腰痛持ちのお子さんも珍しくありませんし、扁平足や外反母趾、ストレートネックや肩こりといった症状が目立ちます。姿勢の問題等もありますが、可能性としては、1つのスポーツに隔っていることが原因の1つかもしれません。スポーツが悪いというわけではないのです。ただ、小学校の高学年くらいまでは様々な遊びをした方が望ましいというエビデンスが存在します。小さい子って飽きっぽいですよね。それが大事なのです。飽きた? じゃあ次はこれをやってみる? 次はこれはどう? 興味の赴くまま、様々なことに触れさせてあげることが心身の発達にとって大事なんですね。
施術において最も重要視しているのが、説明と生活指導です。特に筋肉の怪我は、生活指導に依る部分が大きいと考えています。腰痛を例にしましょう。「寝てても痛い」「立つ時に痛い」と患者さんはよく仰います。私も長い間腰痛で苦しんできましたから、お気持ちはわかりますし、まさにそうでしょう。そこで重要になるのが、姿勢と重心の移動です。ぎっくり腰を起こし、トイレも行けず、過呼吸のような状態になっている方がいらっしゃいました。お家に伺い、まず直したのが寝方です。枕などを上手に使いながら寝方を変えてあげると、痛みが消えたことに驚かれていました。次に、「痛くて立てない」ことを解決するために、ご主人に支えるべきポイントをお教えしながらやってみると、無事立つことが出来たのです。どうすれば楽になるか。それを具体的にお教えするのが、当院の生活指導です。痛まないやり方をあらゆるシチュエーションを想定してお教えし、それを実践してもらう。施術と並行して生活を見直していただくことで、結果、早く状態は改善していくのです。
見る、触る、動かす。怪我の状態はその過程でほとんどがわかってきます。そこで判断が難しいケースでは整形外科さんにご紹介し、検査を受けていただくことになります。基本的な接骨院の応急手当は、電気をかける、冷やし・温める。そして、固定です。固定は、私たちは包帯を主に使っていきます。包帯を使うとなると、初めての方は大半が「大げさ」だと仰って嫌がられます。しかし、実際に巻いてみますと、痛みが消えることに驚かれます。固定をして、動きを制限することで痛みがなくなる。先ほどのお話と同じ原理ですね。段々と良くなっていったら、サポーターに替えて動かすことも出来るようになります。段階に応じた生活指導と治療方針。これが一致しないと状態は上向いていきませんし、逆に言えば、そこにこそ私たちの力量が問われることになります。
怪我をされた直後は、毎日通院されることをお勧めしています。それが難しいようでも、出来れば2日に1回は来ていただきたいのです。というのも、状態は毎日変わっていきます。腫れが引いてくれば、それに応じて包帯を巻き直す等、いち早く追加の処置を講じることが可能だからです。その意味では、患者さんのモチベーションも非常に大事になります。そのモチベーションが最も重要になってくるのが急性期後の運動療法です。怪我した直後の生活指導に続いて、ご自分で状態を改善させて日常生活を取り戻すために必要なものになってきます。とは言え、運動を習慣づけるのは難しいものです。お子さんですと、痛みが残っているうちは必死にやってくれますが、段々と良くなっていくと身が入らなくなることも少なくありません。逆に、ご高齢の方は総じてやる気があります。それだけ深刻に捉えておられるのでしょうし、うちの場合、ご高齢の方が改善する速度は早いですね。しかし、ここで問題になってくるのは、やっていくうちにだんだん運動が不正確になってきて、効果が乏しくなってくることです。その解決策として今年の春から導入したのが、私と患者さんがオンラインで繋がり、運動を確認できるアプリです。スマホをご覧になりながら運動が出来ますので、正確な動作を確認できますし、実施した記録もつけられることで継続することにも大いに役立つと期待しています。
整骨院では何でも治せるわけではありません。だからこそ自分の限界を見極め、患者さんにとって最善の方法を見出せるよう努力を続けてきました。例えば、医師の先生方にお願いすることもそうです。「どこに行けばいいか、わからない」。そう思われたら、どうぞご相談ください。信頼できる専門医への橋渡しをさせていただきます。
明らかな怪我、痛みがあるのでしたら、早めにご相談ください。「こんなことくらいで……」と思われる必要はありません。むしろ早ければ早いほどいいわけで、迷っていたら地域の駆け込み寺だと思って相談していただければと思います。
※上記記事は2024年2月に取材したものです。
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