坂本 揺子 院長(サカモト歯科医院)のインタビュー

サカモト歯科医院 坂本 揺子 院長

サカモト歯科医院 坂本 揺子 院長 YOKO SAKAMOTO

1984年に日本歯科大学を卒業後、大田区にある『クラジ歯科医院』にて約一年半勤務。1986年に現在の『サカモト歯科医院』を開業。

一人の女性との出会いが歯科医師への道へ導いてくれた

 父が歯科医師であったものの、当初は歯科医師の道を考えていませんでした。しかし、兄の大学入試試験の付き添いで日本歯科大学を訪れた際、とある素敵な女学生に出会い、彼女に憧れて歯科医の道を選びました。当時は女性で歯科大学に進学する者は少なく、進路を理系に転科し、日本歯科大学に進学しました。卒業後、クラジ歯科医院で指導を受け、卒業してからわずか一年半で、縁あり横浜市磯子区で開業することになりました。開業当初は心配事や不安も多くありましたが、患者様に支えられながら成長し、現在に至ります。

患者さんの不安を解消する為にコミュニケーションに時間をかける

 当院の最大の特徴は、患者様との時間をかけたコミュニケーションにあります。全スタッフが一丸となり、患者様のお話を聞き、最適な提案ができるよう努力しています。なかには歯科治療が苦手で相談をためらう患者様もおりますが、そうした患者様にも気軽に相談できる雰囲気を作り出し、治療を進めていけるよう取り組んでいます。医院は磯子区の住宅地に位置し、近隣に住む方々との繋がりが豊かな素敵な地域です。ここで長らく歯科医師として診療を提供し、時折、当時お子様だった患者様が母親として子供を連れて来院される場面に立ち会うことがあります。その瞬間に、私は歯科医師としての喜びを感じます。

警察協力歯科医としての一面

 磯子署との連携を通じて、警察協力歯科医としての活動を約20年にわたり行っております。近年、横浜では大規模な災害がないものの、身元不明の方や高齢者が単独で住まわれている場合、その方がお亡くなりになった際に、生前のカルテからデンタルチャートを作製し、ご本人を特定するという作業をしております。私はこの警察協力歯科医としての活動を地域への重要な貢献と位置づけております。

磯子区歯科医師会での取り組み

 1993年に歯科医師会に入会しました。歯科医師会に所属することで、妊婦歯科健診や歯周病健診、1歳6ヶ月・3歳児の乳幼児歯科健診など、地域の行政で実施される重要な事業に参加できるようになりました。これらの活動は地域に密着した歯科医療福祉・保健活動として極めて重要であると考えています。また、歯科医師会に在籍することで、情報の一元化が可能となり、最新の歯科に関する情報を入手し、専門的な研修を受ける機会も提供されます。さらに、地区行政との連携などから、地域社会において信頼される存在となりやすくなっていると実感しています。

オーラルフレイルを広める

 「オーラルフレイル」という言葉はまだ広く認知されていない言葉で、高齢者などの身体の衰えのはじまりは、ほんの些細なお口の衰えから始まるという意味を持ちます。現在の高齢者の中には低栄養に陥っている人も多く、その原因は口腔内の健康状態が悪いことも一因となっています。虫歯の予防や歯周病対策、お口の機能の維持向上のために、皆さんは必ず定期的な歯科健診を受けるよう心がけてください。また、日常生活の中でお口の機能の低下を予防できる方法があります。まず、ブクブク・ガラガラの2種類のうがいをすることも良い運動になります。又、たくさんおしゃべりをすることも効果的です。友達と一緒に食事を楽しんでおしゃべりをすることで、情報交換ができ、社会に参加できます。食事は健康の基本であり、喜びの源でもあります。健康な食生活から人生の喜びが広がります。定期的な歯科健診と日頃のケアを行い「オーラルフレイル」の予防と対策としていきましょう。

 

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

サカモト歯科医院 坂本 揺子 院長

サカモト歯科医院坂本 揺子 院長 YOKO SAKAMOTO

サカモト歯科医院 坂本 揺子 院長 YOKO SAKAMOTO

  • 出身地: 東京都品川区
  • 趣味・特技: 猫と遊ぶこと、カヌー
  • 好きな場所: 山(富士山や群馬県)
  • 好きな音楽: ONE OK ROCK
  • 好きな映画: ドライブマイカー
  • 好きな本: 村上春樹・中野信子の著書
  • 好きな言葉: 災い転じて福となす

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