池田 洋一 院長（川平デンタルクリニック)のインタビュー

歯科医を目指したきっかけと経緯

　私は幼い頃から手先を使った細かい作業が好きで、将来は得意分野を使った仕事に就きたいと考えていました。父が横須賀で歯科医院をやっていたことも選択に影響し、手を使って出来る仕事として歯科医を選択しました。「東京医科歯科大学歯学部」卒業後は同大学で補綴と口腔外科の研究生として4年間学び、その後はインプラントで有名な『高橋歯科クリニック宇都宮インプラントセンター』で4年間研鑽を積みました。その頃には開業も視野に入れており、将来は幅広い診療が出来る病院を建てたいと考えるようになりました。実現するために、まず一歩ずつ経験を積んでいく必要があると考え、訪問診療を選択しました。訪問診療は通院するのが困難な方への手助けとなる分野。今の高齢化社会で大変重要と考えていますし、自分は入れ歯の治療が好きといった経緯もありこの分野を選びました。

「一診療一笑い」をモットーに

　診療を受ける患者様は治療に対して不安があります。不安を緩和するためにも私は診療時に「一診療一笑い」を掲げて対応しています。患者様の口腔内にぴったりとフィットする入れ歯を製作することは当然のことで、加えて患者様とコミュニケーションをとることを大切にしています。患者様としっかり向き合い、治療の過程や必要なケアについて丁寧に説明することで、患者様の不安を少しずつ解消させます。終わった後に、患者様が「安心した」「笑顔になれた」と感じてくれることが、私の何よりの喜びであり、やりがいを感じる瞬間です。

訪問診療の現状と今後

　新型コロナウイルスの感染拡大により、訪問診療の依頼は一時的に減少しましたが、現在はその要望が回復し、依頼数も元に戻っています。当クリニックでは1日3チーム体制で動いています。訪問先は様々で、杉田や港南台を中心に広範囲に訪問診療に回っています。訪問診療は通院するのが困難になったご高齢の方が多いので、患者様やご家族から「来てくれて良かった。ありがとう。」、「先生に会えてよかった」と言われることがあり、私のモチベーションになっています。今後の訪問診療の展望としては、地域全体と連携をとり、より一層強固な体制を構築することを目指しています。難しい部分もありますが、地域の看護師さんや他の歯科医師、さらには医師とも協力し、高齢者のニーズにしっかりと対応できる体制を作りたいと考えています。健康を守るためのネットワークをさらに広げ、訪問診療によって多くの方々に笑顔と安心を届けていきたいと思っています。

杉田と港南台の2院展開で幅広い診療を可能にしている

　『川平デンタルクリニック』は港南台と杉田に２院を展開しており、それぞれの医院が持つ特徴を活かして、地域の皆様の健康に貢献できるクリニックを目指しています。専門性に特化した病院とは異なり、幅広くインプラントや矯正、抜歯、訪問診療など、多種多様な治療に対応できることを強みとしています。港南台にある医院では近年お子様の矯正治療に対するニーズが非常に高まっています。地域の親御様たちのデンタルIQが高いこともあり、お子様の早期治療に関心を持たれる方が多くいらっしゃいます。治療することで、単に見た目が良くなるだけでなく、成長期のお子様の発育にも良い影響を与えます。歯並びがよくなることで、食事がしやすくなり、歯磨きも楽になるため、虫歯や歯周病の予防にもつながります。私はお子様の頃から矯正治療することには、長期的に見て非常に多くのメリットがあると確信しています。例えば、高齢者になっても健康な歯を保っている人はしっかりした歯並びの方が多いです。 矯正治療は一時的に費用がかかるものの、将来的な医療費の削減や健康管理を考えれば、非常に価値のある投資だと思います。

地域の皆様へ

　私は大学時代から入れ歯治療を専門に研修しており、また、高齢者医療においても豊富な経験があるため、ご自宅でも歯科医院と変わらない精度の高い入れ歯をご提供できます。他にも幅広い分野で皆様のお悩みに取り組むことができる体制を整えていますので、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。皆様の歯の健康を守るために、全力でサポート致します。今後も地域の皆様のために、笑顔と健康を提供できるクリニックであり続けたいと考えております。

※上記記事は2024年9月に取材したものです。
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