村瀬歯科医院 村瀬 勝巳 院長 KATSUMI MURASE
神奈川歯科大学卒業。神奈川県内の歯科医院で修養に努め、1997年に『村瀬歯科医院』を開院(JR根岸線「洋光台駅より徒歩10分)。
神奈川歯科大学卒業。神奈川県内の歯科医院で修養に努め、1997年に『村瀬歯科医院』を開院(JR根岸線「洋光台駅より徒歩10分)。
母方の叔父が歯科医師だったということもありますけども、そもそも生物学や解剖学に興味があったということが大きいでしょうか。父は農家をしながら、静岡大学で化学の非常勤講師を務めていました。親子そろって、そちらに趣向があったということかもしれませんね。
神奈川大学を卒業後、元神奈川県歯科医師会の会長を務めておられた金沢区の加藤先生のもとで修養を積み、1997年に『村瀬歯科医院』を開院いたしました。繁華街や駅前での開業は考えておらず、どちからといえば住宅街で、という希望を持っていました。私はじっくり時間をかけて診療をするタイプでしたから、自分に合っていると思ったんですね。
診療は世間話から始まっていきます。不安を取り除く意味もありますし、リラックスした状態の方が痛みの伴う処置でも軽くなる、ということもありますから。表現に困りますが、人間臭さと言うのでしょうか、そそくさと治療に入るのではなく、人と人としてまず向き合っていくことが大切なように思うのです。ですから、時間に余裕を持って予約をお取りしています。短くても30分以上、長ければ1時間はとっています。15分や20分ではとてもとても。急いては事を仕損じるではないですけども、急いでいいことはないと思うのです。そして、通常はいきなり治療に入るのではなく、お話を伺い、診査・診断を経て治療ということになります。もちろん緊急を要する場合、痛みがある場合にはこの限りではなく、処置を優先することになります。
小さなお子さんのいるご家族もいらっしゃいますが、ここ最近は比較的、ご高齢の方が多くなっています。ある程度の年齢になると、虫歯より歯周病のリスクが高くなります。そのため、歯科衛生士と一緒にブラッシング指導、およびプラークコントロールに力を入れています。それから、義歯ですね。義歯の調整には時間と回数をかけます。パラリンピックのアスリートの義足の調整には、60数回もかけるのだそうです。アスリートと同じというわけにはいかないかもしれませんが、義歯も義足や義手と同じく、身体の機能を補ってくれるものですから、調整が必要です。長年使うことによって変化もしてきますから、その都度その都度、上手く使えるところまで時間をかけて調整をおこなうことが大切なのです。
磯子区歯科医師会会長職を務めさせていただいており、区民の皆さまへの啓発活動および公衆衛生活動に勤しんでいます。磯子区には、医師、歯科医師、薬剤師、ケアマネジャーなどで構成される多職種連携会議「レインボーネットワーク磯子」があります。蛇足ですが、その名付け親が私なのです(苦笑)。その活動の一環として、在宅医療の実情を伝える寸劇に出演したこともあります。一生に一回と言っていいほど、緊張しましたけども(笑)。在宅診療は開業当初からですから、かれこれ30年近くになろうとしています。動けない、入れ歯が合わない、食べれないとなれば、栄養のとりようがありませんからね。入れ歯作りや虫歯などの治療、そしてブラッシング指導をこれまでずっとおこなってきました。新型コロナウイルスの流行があったことで、これまで以上に口腔内の衛生管理の大切さが知られるようにもなってきています。微力ですが、私もその力になれればと思っています。
スタンスとして、「細く長く」と思っています。細くてもいいから、できるだけ長く、ですね。辞めてしまうのは簡単ですが、それでは患者さんが行き場を失ってしまいます。今まで診てきた患者さんをずっとお世話できればと思っていますし、長きにわたってやり続けられるようにと思っています。
定期的に検診を受けていたけども、新型コロナがあって、3年ほど歯科医院に通ってないという人が多くいらっしゃるようです。痛みはまだなくても、もしかしたら虫歯があるかもしれませんし、そろそろ再開されてみてはいかがでしょうか。ちょっとしたご相談でも構いません。どうぞお気軽に歯科医院をご利用ください。
※上記記事は2023年11月に取材したものです。
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