渡邊 泰洋 院長（木原歯科医院 新杉田医院)のインタビュー

人への憧れから、歯科の道に

　小学生の時のことです。職業体験で父の知り合いの歯医者さんをインタビューさせていただく機会がありました。私はそれ以前からその先生の患者さんだったのですけども、直にお話をさせていただいたことがきっかけで、「こんな素敵な先生になれたら」と思うようになったのです。もっとも当時は、歯医者さんを目指すというよりも、「この人のようになりたい」というイメージだったのですけども（笑）。実際こうしてなってみますと、本当にやりがいに満ちた職業と感じています。直接感謝をいただけるお仕事って、そんなにたくさんあるものではないと思うんです。自分が頑張って治療をおこない、ご満足いただけることによって感謝を受ける。それはとても嬉しいことですし、素敵なお仕事と思い、日々診療に取り組んでいます。

医科と歯科の融合がもたらす新しい歯科医療のカタチ

　私は今から5年前、2018年より当院に在籍し、2021年より院長に就任しました。ここは、開業の地です。40年ほど前に当法人の木原和喜理事長が『木原歯科医院（現・木原歯科新杉田医院）』をこの地に開設いたしました。その後、東戸塚に『木原歯科・内科医院』が新たに開設され、現在にいたっています。

　東戸塚の医院では、歯科と並行して内科の診療をおこなっています。内科の院長を務めている原口春毅医師は、もともと理事長の患者さんで、その考えに共鳴し、歯科と内科を1つところで診る体制が出来上がったのです。お口が全身に影響することは、今はメディアでも盛んに喧伝されるようになりました。実際、原口先生は消化器内科がご専門で、消化器の入り口としてのお口と見ることもできますし、その意味でも、お口を含め、全身を健康に導くためのサポートをおこなっていくのが当院のコンセプトです。一例を申し上げますと、健康保険での治療では、金属が用いられることがあります。その金属には金銀パラジウム合金というものが含まれるのですが、体に害を与えることもあり、アレルギーの要因ともなります。当院では内科と連携をとってパッチテストをおこない、その方にとって問題がないかを調べた上で、仮にアレルゲンとなるようでしたら、別の材料に取り替えることも可能になっています。健康に導くための治療が、かえって健康を害するようなことになれば元もこうもありません。私たちはお口を通し、健康で快適な状態を保てるような医療を提供してまいります。

“お客様”をお迎えし、ご満足してお帰りいただけるように

　初めての方の中にはびっくりされる方もいらっしゃるのですが、当院では「こんにちは」と最初に声をかけるのではなく、「いらっしゃいませ」とお声がけをさせていただいています。「患者様」に対し、「お客様」と呼びかけさせていただいているのも同様の考えからのことです。メンテナンスで通ってらっしゃる方については、病気ではないわけですから、「お客様」と呼ばせていただいてるわけです。これは、創業当時からの方針です。そもそも健康な人に対して、「患者様」というのも違和感のあることですよね。それから、言葉使いです。「〇〇さん」と言った後の言葉使いと、「〇〇様」と申し上げた後の言葉使いでは、後者の方がより丁寧な言葉が出てくると思うのです。お客様をしっかりともてなし、対応させていただくため、この方針を続けてきており、今後も継承していきたいと考えています。

痛みや怖さに配慮した「静脈内鎮静法」を用いた治療も

　歯科全般の治療をおこなっていますが、中であえて申し上げますと、歯周病治療、および外科処置は得意分野と言えるかもしれません。外科処置ですが、親知らずの抜歯はもちろんのこと、歯周病治療の延長線上にインプラント治療があると認識しており、インプラント治療を含めた外科処置は得意としている分野です。またそれに関連し、主に歯科恐怖症の方を対象とした笑気ガスの使用や、静脈内鎮静法などもご希望があれば使用できます。それらを適宜用いながらの外科処置は当院の専門分野と言えるでしょう。

　今後、人材というものが非常に大事になってくると考えられます。育成や教育にも力を入れていき、今以上のクォリティの治療を提供できるよう、私たちは研鑽を積んでまいります。

地域の方へメッセージ

　お口から全身の健康を導き、快適に生活を過ごしていただけるよう当院は取り組んでまいります。お悩み事がありましたら、どうぞお気軽にご相談ください。ご希望をうかがった上で適切な治療を提案し、長くお付き合いのできる歯科医院を目指してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

※上記記事は2023年11月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。