山崎 めぐみ オーナー（jubilee quattro)のインタビュー

ご主人との夢

　大学を卒業後、元々の雑貨好きが高じて私の好きな雑貨のメーカーに就職することになりました。そちらで2年ほどお世話になり、販売職を経験しました。その後は結婚を機にこの横浜の地へと参りました。子供が産まれ家庭に入っていましたが、自営業の主人と「いつか路面店をやりたい」と考えており、2010年に念願の『jubilee quattro（ジュビリー クアトロ）』を開業することになりました。店名にある「jubilee」は元々主人が営んでいるから頂き、「quattro」は娘が小さい頃に四葉のクローバーをよく描いていて、四葉のクローバーと私たち家族は4人家族という点からイメージして、4をイタリア語にし「quattro」として繋げて『jubilee quattro（ジュビリー クアトロ）』という店名にいたしました。クローバーは店舗の看板イラストとしても使用しています。

お客様に寄り添うことを優先して行動している

　お店に立つ上で意識していることはお客様に寄り添うということです。お店には様々なご年齢の方が来られます。小さなお子様連れのお母さんにはゆっくりとお買い物を楽しんでいただけるよう、子供へは塗り絵を用意してお店の洋裁を行なっているテーブルで楽しんで遊んでもらい、その間にお母さんにはお買い物をしてもらいます。子供が集中して塗り絵をしていればお母さんも安心して買い物に集中できますので。このように運営を行なっているといつしか、幼稚園の時から来てくれていた子が小学校に上がった時にランドセル姿を見せに来てくれたり、近所の方で毎日の様に通ってくださる方は、「ただいま」と来店してくれたり、くだらない話をして盛り上がったりとお客様のライフスタイルに寄り添った存在になっていると感じられます。

琺瑯製品を取り扱いと考えスタートした

　元々お店をオープンした当初は「野田琺瑯」という90年くらいの歴史がある日本の琺瑯メーカーの商品を扱いたいと思って商品を取り揃え、琺瑯やキッチン雑貨を中心に展開してきました。店舗を運営していく中でお客様の要望に応える形でその後はラインナップが拡大していき、今ではインテリア雑貨やステーショナリー、衣類と多岐に渡る商品ラインナップを揃えるまでになりました。今は衣類が多くなっていますが、元々はとても少くお客様の要望から増えていきました。商品の仕入れは私が行なっており展示会に足を運んだり、製品パンフレットを見てセレクトしています。私は北欧の商品や日本製の商品が好きです、その中で使いやすさや素材にこだわり仕入れています。またお客様に届くものなので自分自身で使用してみた上で納得したものも仕入れるようにしています。開業当初から仕入れているものでは、他にも港南中央にある『ユクリ』というお店のお菓子があります。『ユクリ』ではケーキなども提供していますが、当店では日持ちする焼き菓子を月に一度程お願しています。バレンタインの時には期間限定品としてチョコレートも販売しています。当店で『ユクリ』さんのお菓子を販売していることは地域の皆様には知れており、事前にオーダーをいただくことや、Instagramにあげると来店に繋がったりとしております。その他にも知り合いの作家さんのアイテムの取り扱いもおこなっています。ファーストシューズを制作していただける作家さんとの商品を展開したり、鞄を製作する作家さんとお客様の要望を繋いだりしています。自分一人でやっているお店ですのでいいなと思えるものは扱うようにしています。

オリジナルアイテム制作も拡充したい

　元々は家庭用ミシンで趣味として洋裁をしており、自分の洋服を制作したりしていました。店頭で私が制作したパンツを着用しているとお客様から「そのパンツいいね」と声をかけて頂き制作販売することを決めました。販売するからには要望に応えたいと考え、趣味の延長としてはじめました洋裁ですがお客様に喜んでもらいたいという想いから洋裁教室に通い、技術を研鑽いたしました。私の制作したアイテムを購入される方は40代〜80代と幅広い方に楽しんでもらえています。購入された方へはウエストの調整や裾上げし、出来る限りのことをするようにしています。今でもお店を営むことが出来ていることと、多くのお客様に来店していただけていることに感謝の気持ちが大きくあります。現状お店が存続しておりお客様に来店いただけていることに十分満足していますが、今後はオリジナルのアイテムを増やしていけるようになれると嬉しいと考えています。お客様が全身私が制作したアイテムを着用してくれるようになったら素敵なことで、可能にするため日々研鑽を積んでおります。

地域の皆様へ

　はじめて来店される方はドアが閉まっていることもあってか入りにくいと感じている方もいらっしゃるようです。ですが是非とも気さくにドアを開けて入ってきてください。何かお探しのものがあればご相談になんでものります。お子様がいらっしゃる方や女性の方は日々の癒しとなるかと思います。雑貨には人に癒しを与える力があります。店舗には色々な箇所に雑貨が陳列されているので何度来ても新しい発見があります。普段の生活を彩れるアイテムを多数揃えておりますのでぜひご来店ください。お待ちしております。

※上記記事は2024年4月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。