魚串酒処 あんと 生川 勇次郎 オーナー YUJIRO NARUKAWA
調理師専門学校を卒業後、ふぐ料理屋で修行を始める。以後、和食を中心に修養に努め、これまで培ってきたものの集大成として『魚串酒処あんと』をオープン(JR根岸線「新杉田駅」より徒歩2分、京急本線「杉田駅」より徒歩5分)。
調理師専門学校を卒業後、ふぐ料理屋で修行を始める。以後、和食を中心に修養に努め、これまで培ってきたものの集大成として『魚串酒処あんと』をオープン(JR根岸線「新杉田駅」より徒歩2分、京急本線「杉田駅」より徒歩5分)。
調理師の専門学校に進んだのは、例えば自分のお店を持つですとか、目標が見つけやすいと思ったからでした。学校では1年目は総合を、2年目から和食を専門に学びました。和食を選んだのは、やはり最も馴染みがあるからですね。卒業後は、ふぐ屋さんに勤務しました。学校の先生に就職先を相談したところ、何も言わずにそのお店に連れて行かれて、「この子をお願いします」といった流れでした(笑)。ふぐは、和食の中でも特殊な技能が必要とされます。調理の基本を学べたこともありがたかったですし、加えて、ふぐを扱えるようになったことで、このお店でもご予約をいただければお出ししています。2010年に『魚串酒処あんと』をオープンしました。地元が屏風ヶ浦なものですから、地域に貢献出来ればと思い、選んだのがこちらの場所になります。
一階はカウンターがメインで、二階は週末は団体でのご利用がメインになります。2階だけで30名ほどのお客様が入れる感じですね。営業は17時から24時まで。平日は30代から5、60代のお勤めの方が多い印象です。週末になりますと、少しお客様の層が変わると言いますか、周辺にお住いの方が中心でご家族づれの方もお見えになります。
人気のメニューとしては、お刺身に加え、やはり魚の串焼きです。串焼きは一切れずつ召しあがれるような大きさになっています。今もそうですが、お店を始める際、この辺りは焼き鳥屋さんがすごく多かったんです。それまで魚を中心に扱ってきたものですから、「じゃあ、魚でやってみよう」と思ったのが始まりですね。初めての方は珍しがってくださいますし、誰かを連れて来られるにしても、1つ名物があることで紹介しやすいのではないでしょうか。毎日市場に出かけ、自分の目で選んだものをお出ししています。季節感も大切で、寒い時期にはブリのしゃぶしゃぶが人気ですし、変わり種としては、少し暖かくなってきた時期にお出しする新わかめのしゃぶしゃぶも人気です。海からあがったわかめは茶色っぽいのですが、湯にくぐらせるとぱっと鮮やかな緑色に変わっていきます。それをポン酢につけて召し上がっていただく、いたってシンプルなものですが、旬の時期だからこそのもので、多くの方に好評いただいています。
以前に働いてくれていた子が自分の子供を連れてきてくれたりすると、やはりうれしいですね。10年以上営業していることになりますので、スタッフだけではなく、「あの小さかった子が」という感じで、立派に大人になられたお客様とお会いするのもうれしいものです。お店の名前「あんと」は、当時3、4歳だった私の子供が「ありがとう」というのを「あんと」と言ったことが由来です。このお店を作るにあたっては、知り合いの電気屋さんに頼んだり、内装を手伝ってもらったり、様々な方のお世話になりました。そしてもちろん、お客様に対しての感謝の気持ちをお店の名前にさせていただいたのです。
最近はお魚を自宅で召し上がらない方も珍しくありません。家で調理するとなると、やはり手間はかかりますからね。季節のものを食べたいと思われたら、どうぞご来店ください。魚の美味しさを再発見いただけると私もうれしく思いますし、気軽に足を運んでいただければと思います。
※上記記事は2024年2月に取材したものです。
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