松木 しげこ 店長(マルマツ)のインタビュー

マルマツ 松木 しげこ 店長

マルマツ 松木 しげこ 店長 SHIGEKO MATSUKI

1992年より『マルマツ』(ご主人の家業)を手伝い始め、現在は夫婦で経営し洋服の販売の他に、お直しも行っている。

創業からの道のり

 夫の祖父の代から続く当店は、創業から64年の歴史を持ち夫で三代目になります。愛媛から上京した祖父と同郷の仲間たちで、当初は様々な商品を扱う百貨店としてスタートしたのだそうです。その後、時代の流れに合わせて業態を変化させていき、ブティックとなり義父から夫へ受け継がれ、今に至っております。店内はゆったりとしたスペースが取られ、20代のお客様から80代以上のお客様まで幅広い年代の支持を得ています。ベビーカーで来店される方や体が不自由な方にも快適に利用いただける環境を整えているのが特徴です。変わりゆく時代に柔軟に対応し、皆さまに愛される場所であり続けることを大切にしています。

経験と学び

 学生時代の夢は養護教諭として子供たちと向き合うことでしたが、結婚を機に家業を手伝うことになりました。最初は何も分からなかったので義母から「見て覚えなさい」と教わり、とにかく必死でした。そして、販売以外ではボタンつけなどから、お直しの一部を任せてもらうようになりました。幼少期から洋裁が好きでしたが、従業員さんからも教わりながら少しずつ洋裁の技術を着実に身につけていくことができました。

お客様のストーリーを紡ぐこと

 衣服の修復は技術だけでなく、お客様の思い出やストーリーを背負うことを意味します。だからこそ、お客様との密なコミュニケーションが欠かせません。不安もありますが作業中は、お客様の顔が自然と浮かぶので、お品物を渡した瞬間には、もっと良い笑顔を見せていただけると信じ頑張っています。近年、ご家族が着用されていたお洋服をリメイクして新たに着る方が増えています。昔の日本製のアイテムは質が良く、その希少さを感じられる方が多いのは当然で、私も大切にしていくべきだと思っています。SNSの導入により、若い世代の来店も増えています。店舗には新しい風が吹き、様々な世代のお客様が集まる場となっています。

温もりと活気のある人で育まれた街杉田

 杉田は小さな街ですが、その温かいコミュニティは地域全体に広がっています。街の人々は人懐っこく、活気にあふれています。店舗前の杉田駅前商店会の通りに赤いフラッグが掲げられているのですが「I Love Sugita」というデザインがこのまちにぴったりだなと思っています。近隣の商店街には日常で必要なものがひととおり揃っており、私たちの店舗も地域の一部として、地域の歴史や文化と共に歩んできました。杉田に古くから居られる方が多い中、最初は異質に感じられたであろう赤レンガの店舗も、三代目(私たちの代)でやっと地域に馴染めてきたのではないでしょうか。(笑)

日々感謝の気持ちを胸にお店を切り盛りしている

 夫婦での店舗経営では、役割が明確に分担されています。私は販売とお直しを担当し、社長である夫は店舗運営と地域との連携に力を入れています。お互いが補い合い、二人で一人前という感じです。(笑) だからこそ、日々感謝の気持ちを胸に店舗を運営しています。お客様だけでなく店舗に関わる全ての方に、そして夫にも感謝を伝えるよう心がけています。

 私たちは、お客様が求めることに全力で対応しています。これからも、皆さまにとって頼れる存在であり続けるため、精一杯努力してまいります。

 

※上記記事は2023年12月に取材したものです。
時間の経過による変化があることをご了承ください。

マルマツ 松木 しげこ 店長

マルマツ松木 しげこ 店長 SHIGEKO MATSUKI

マルマツ 松木 しげこ 店長 SHIGEKO MATSUKI

  • 出身地: 山形県
  • 趣味・特技: 神社仏閣巡り、美術館巡り
  • 好きな場所: 緑の多い場所
  • 好きな音楽: クラシックからポップス迄幅広く音楽は好き
  • 好きな映画: 宮﨑駿の作品
  • 好きな本: 絵本『ねずみくんのチョッキ』
  • 好きな言葉: 臨機応変

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